最近、1ドル150円代半ば(2024年4月下旬)で為替相場が推移しており、ビジネスでもプライベートでも悲鳴を
あげている方が多いのではないでしょうか。今回は、最近の円高と円安について考察してみたいと思います。
最近では、パンなどの原材料となる小麦価格の高騰+円安の影響により、パン屋さんの倒産も増えていると聞きます。また、海外の人たちから見ると、日本の物価は信じられないぐらい安くて、日本への訪日外国人も急速に増えております。
日本の経済におけるこれらの動向がどのような影響をもたらしているのか、
そして私たちの日常生活にどのような変化をもたらしているのかを見ていきましょう。
円高・円安とは
まず、円高とは何でしょうか?円高とは、日本円の価値が他の通貨に比べて上昇することを指します。
逆に、円安とは、日本円の価値が他の通貨に比べて下落することを指します。
これらの動向は、外国為替市場での需要と供給によって決まります。
円高の影響
最近の円高は、日本経済にとってプラスの要素とマイナスの要素の両方をもたらしています。
一つの利点は、海外旅行や海外での買い物がより安くなることです。円高の時期には、海外での旅行や、
外国製品の購入が魅力的になります。しかし、一方で、円高は日本企業にとっては輸出競争力の低下を
意味することがあります。円高の場合、日本製品の価格が上昇し、海外での販売が減少する可能性があります。
円安の影響
一方、円安は逆の影響をもたらします。円安の場合、日本企業の輸出競争力が高まります。
日本製品はより安くなり、海外市場での需要が増える可能性があります。しかし、円安は国内での生活費の上昇をもたらすことがあります。外国からの製品の輸入コストが上昇し、その結果、物価が上昇する可能性があります。
日常生活への影響
まず第一に、旅行や買い物などの消費活動に影響があります。円高の場合、海外旅行や外国製品の購入が魅力的になります。逆に、円安の場合は、国内旅行や国産製品の購入が好まれる傾向があります。
また、外国での就職や留学を考えている人にとっても、円高と円安は重要な要素です。円高の時期には、外国での生活費が安くなるため、海外での生活がより魅力的になります。一方、円安の場合は、外国での生活費が上昇し、慎重に計画する必要があります。
ビジネスへの影響
さらに、日本企業や農家などの産業にとっては、円高と円安は深刻な影響を与える可能性があります。
円高の場合、輸出産業が苦戦する一方で、円安の場合は輸出産業が活性化することがあります。
また、海外企業との取引はドル建てにするか、円建てにするかで大きく利益に影響を及ぼします。
海外企業の相手先によっては、為替によって都度支払通貨を変更したいというリクエストをしてくる場合も
ありますが、事前にどのように取り扱うのか、双方にて取引前に決定しておくことが大事となります。
まとめ
以上、円高と円安の影響について考察してきました。
とある経済アナリストによれば、このまま1ドル100円の世界は終わり、200円の時代が来ると予言している方もおります。世界的に見れば各地でインフレが起きており、逆に日本がこの数十年間変わらなさ過ぎなのです。
この為替相場は、経済的にも日常生活にも与える影響は大きく、私たちが生活する上で常に意識しておく必要があります。円高と円安の動向を見極め、特にビジネスにおいても国内商売一本で良いのか、今のうちに海外への販路を構築していくのか適切な対策を取っていくことが必要です。