vol.77 ベトナムで韓国ブーム?

ベトナムにおける韓国人の在住者数は、最近のデータによると約20万人です。この数は、ベトナム国内の韓国企業の増加や韓国文化の人気とともに増加しています。韓国人コミュニティは主にホーチミン市やハノイに集中しており、これらの都市には韓国人向けの学校や商業施設も多くあります。一方の日本人の在住者数は約2万人であり、韓国人の1/10の規模から見て取れる通り、影の薄い存在になっております。

また近年ベトナムでは韓国ブームが巻き起こっています。この現象は、音楽、ドラマ、ファッション、食文化など多岐にわたる分野で広がりを見せており、若者を中心に圧倒的な人気を誇っています。

韓流音楽(K-Pop)の影響

K-Popはベトナムの若者たちにとって大きな魅力の一つです。BTSやBLACKPINKといった世界的に有名なアーティストはもちろん、新進気鋭のグループも多くのファンを獲得しています。SNSを通じてリアルタイムで新曲やパフォーマンスを楽しめることが、若者たちの関心をさらに高めています。コンサートも頻繁に開催され、ベトナムのファンが直接アーティストと交流する機会も増えています。

韓国ドラマの人気

韓国ドラマ(K-Drama)は、ベトナムの家庭でも多く視聴されています。恋愛ドラマからサスペンス、歴史ドラマまで、幅広いジャンルが放映されており、その質の高いストーリーテリングと魅力的なキャラクターは多くの視聴者を引きつけています。特にネットフリックスなどのストリーミングサービスの普及により、ベトナムの視聴者が簡単に韓国ドラマを楽しめる環境が整っています。

ファッションと美容

韓国のファッションと美容トレンドも、ベトナムで大きな影響を与えています。韓国ブランドの衣類や化粧品は、ベトナムの若者たちにとって憧れの存在です。ソーシャルメディアを通じて最新のファッションや美容トレンドが瞬時に共有され、ベトナムの若者たちは韓国のスタイルを積極的に取り入れています。また、韓国の美容製品は高品質であると評価され、特にスキンケア製品はベトナム市場で非常に人気です。

食文化の浸透

韓国料理もベトナムで急速に人気を博しています。韓国料理店が増加し、サムギョプサル(豚の三段肉)やキムチ、ビビンバ、韓国風フライドチキンなど、韓国の代表的な料理が多くのベトナム人に愛されています。特に若者たちは、友人や家族と一緒に韓国料理を楽しむことが一つの文化として定着しつつあります。

言語と教育

韓国語を学ぶベトナム人も増えています。韓国の大学や企業との提携により、韓国語教育が充実しており、多くの学生が韓国語を学び、将来的には韓国での留学や就職を目指しています。また、韓国語能力試験(TOPIK)の受験者も年々増加しており、韓国語を学ぶことがキャリアの一つのステップとして認識されています。

韓国企業の進出

韓国企業もベトナム市場に積極的に進出しています。サムスンやLGなどの大手企業はもちろん、中小企業もベトナムでの事業展開を進めています。これにより、ベトナム人と韓国人の交流がさらに深まり、文化的な影響も大きくなっています。

まとめ

このように、ベトナムでの韓国ブームは、音楽、ドラマ、ファッション、食文化、教育など、多岐にわたる分野で広がっています。韓国文化の魅力がベトナムの若者たちの生活に深く浸透し、日常の一部となっていることがこのブームの特徴です。今後もこのトレンドは続き、両国間の文化交流がさらに進展することでしょう。

こんな話を聞くと、日本は負けてられませんね。頑張っていきましょう!

この記事を書いた人

金子 浩二

金子 浩二

海外販路開拓・業務改善コンサルタント
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15年間の海外ビジネス経験のなかで、海外駐在を2度経験。最前線で営業マンとして活躍し海外市場を切り拓いた結果、計100社以上の海外企業へ販売を実現。
また計4社で11箇所の部署を経験、業務効率化に尽力。異動引継が多い環境であったため、如何に組織のなかで人材を機能させるかに着目した結果、仕組み化の重要性に気づく。
これらの経験から2023年3月に独立し、GC COMMUNICASTIONSを開業。現在、企業様への海外販路開拓および業務改善という2つの切り口からコンサルティング支援中。

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