金子 浩二 
組織の中で切っても切れない関係が人間関係です。大手転職サイトのリクナビネクストの記事においても、やはり退職理由の上位を占めるのが、人間関係が絡むものとなっております。今も昔も人間関係をうまく構築するのって本当に難しいんですね。昔であれば、『代わりはいくらでもいるんだ！』なんていう上司の捨て台詞を言えたかもしれませんが、ご存知の通り今の日本は人材不足Japanです。そんなこと言ったら事業継続の死活問題にも繋がりかねません。気をつけましょう。
ということで、今回は組織における人と人に焦点を当て、どのように『うまくやっていくのか』を見ていきます。
その一つの手段として1on1ミーティングがあります。
1on1ミーティングは、上司と部下が定期的に行う個別面談の形式で、組織やチームの成功にとって重要な役割を果たします。人は安心安全でポジティブな働く環境があればイキイキとしますし、その環境を作るのも現代の上司の役割でもあります。このブログでは、1on1ミーティングの目的と、その価値について詳しく説明します。
1. コミュニケーションの強化
1on1ミーティングの最も基本的な目的は、上司と部下のコミュニケーションを強化することです。日常業務の中では、重要な話題や個別の課題について話す機会が少なくなることがあります。定期的な1on1ミーティングを通じて、業務の進捗や悩み、今後のキャリアプランなど、じっくりと話し合う時間を確保することができます。
2. フィードバックの提供と受け取り
1on1ミーティングは、上司が部下に対してフィードバックを提供する絶好の機会です。これにより、部下は自分の業績や行動について具体的なフィードバックを得ることができ、成長のヒントを得られます。また、部下からも上司にフィードバックを提供することで、双方向のコミュニケーションが生まれ、組織全体のパフォーマンス向上につながります。
3. キャリア開発と成長支援
1on1ミーティングは、部下のキャリア開発や成長をサポートする場でもあります。上司は、部下の長期的な目標やキャリアの方向性を理解し、それに沿ったアドバイスや支援を提供することができます。これにより、部下は自身のキャリアパスを明確にし、モチベーションを高めることができます。
4. モチベーションの向上
定期的な1on1ミーティングを通じて、上司が部下の業績を認めたり、達成を称賛したりすることができます。これにより、部下は自分の努力が認められていると感じ、モチベーションが向上します。また、部下の悩みや課題を早期に把握し、解決策を一緒に考えることで、モチベーション低下を防ぐこともできます。
5. 問題の早期発見と解決
1on1ミーティングは、問題や課題を早期に発見し、解決するための重要な機会です。部下が直面している課題やストレスを早めにキャッチし、適切なサポートを提供することで、大きな問題に発展する前に対処することができます。
6. 目標の設定と進捗・行動管理
上司と部下が一緒に具体的な目標を設定し、その進捗や行動を管理することができます。1on1ミーティングを通じて、目標の達成状況を確認し、必要に応じて目標を調整することで、部下が着実に成長していく道筋を描くことができます。
まとめ
1on1ミーティングは、上司と部下の信頼関係を深め、組織全体のパフォーマンスを向上させるための重要な手段です。コミュニケーションの強化、フィードバックの提供、キャリア開発、モチベーション向上、問題解決、目標管理など、さまざまな目的を果たすことができる1on1ミーティングを効果的に活用することで、部下の成長を支援し、チーム全体の成功を導くことができるでしょう。