皆さん、プレゼンテーションに自信はありますか?
クライアントの前でプレゼンをして成約をゲットすることや、セミナーに登壇して聴衆の心をつかんで次のアクションを促すこと、また、社内での案件説明や営業成績の報告、新製品発表会など、様々なシチュエーションで自ら発信する場面は、社会人になると頻繁に訪れます。
やりたくないなあ、プレゼンターに選ばれたくないなあと思えば思うほど、その機会はやってきます。
私自身もかつてはプレゼンが苦手であり、今も決して得意であるとは言えません。
しかし、社会人として逃れられない現実として、プレゼンに真剣に向き合う覚悟を決めました。なぜなら、どの部署でもプレゼンの機会は訪れるからです。営業では商談やセミナー、経理では社内での月次決算報告、人事では新入社員へのオリエンテーションなど、場所は異なれど、どの場面でも人前での発信が求められます。
今回は、本当にプレゼンが苦手だった私が、どのように向き合い、改善してきたかについてお話しします。
プレゼン構成
プレゼンの構成を決めることは、効果的なコミュニケーションを確立する上で非常に重要ですね。PREP法はその点で優れたフレームワークです。
T: THEME(テーマ)は、プレゼンの焦点を明確にし、聴衆に何について話すのかを伝えます。
N: NUMBER(番号)は、プレゼンの要点やポイントの数を示し、聴衆にプレゼン全体の構造を理解させます。
P: POINT(要点)は、各ポイントを明確に説明し、情報の整理と理解を促します。
R: REASON(理由)は、各要点の重要性や意義を説明し、聴衆の興味を引きます。
E: EXAMPLE(例え)は、抽象的な概念を具体的な例で説明し、理解を深めます。
P: POINT(まとめ)は、プレゼンの要点を繰り返し強調し、聴衆にメッセージを印象づけます。
この構成を使うことで、プレゼンがより整然とし、聴衆にとっても理解しやすくなります。他にもさまざまな構成方法がありますが、PREP法は特に使いやすいですね。
緊張感のコントロール
ルーティンを作ることは、プレゼンテーションにおいても非常に有効です。
自分なりのルーティンを確立することで、いつものパフォーマンスを発揮できるようになります。緊張や不安を感じることは、誰にでもある普遍的な感情ですが、それを乗り越えるための対処法を見つけることが重要です。
例えば、声の震えなどの緊張を隠すために戦っていた経験があるとのことですが、そのような戦いは必要ありません。緊張すること自体は普通のことであり、真剣に取り組んでいる証拠です。重要なのは、緊張を受け入れてそれを乗り越える方法を見つけることです。
例えば、声を大きく出すことが安心感につながり、落ち着きを取り戻すことができるとのことですね。これは素晴らしい発見です。自分にとって効果的な対処法を見つけることが、プレゼンテーションにおける自信と安定感を築く第一歩です。
そして、経験を積むことも大切です。場数を踏むことで、自分の強みや対処法をより明確に把握し、プレゼンテーションのスキルを向上させることができます。チャレンジ精神を忘れず、自己成長を続けていきましょう。
目と耳に訴える
プレゼンが少し慣れてきたら、次は資料と話し言葉の両方が相手に訴えかけることを意識してみてください。多くの場面でプレゼンを行う際には、資料を活用することが一般的ですね。しかし、資料が見にくいと雰囲気を壊す可能性があります。資料作りの対策として、以下の点に意識を向けています。
- フォントは統一する
- 色使いはメイン色、アクセント色、文字色、背景色を限定する
- スライド内の図や表のバランスや余白感覚を統一する
- スライドには明確なメッセージ性を持たせる
話し言葉の対策としては、次の点に意識しています。
- 声を大きく、元気よく
- 話の展開で抑揚をつける
- 聴衆に目を向けて話す
メラビアンの法則によれば、人とのコミュニケーションにおいて、言語情報が7%、聴覚情報が38%、視覚情報が55%の影響を与えるとされています。この法則を意識することで、より効果的なプレゼンテーションができるでしょう。
まとめ
プレゼンテーションの成功には、まずは構成が重要です。PREP法を用いてテーマの明確化や要点の整理を行い、聴衆に理解しやすい内容を提供します。
また、緊張のコントロールも欠かせません。緊張に対処するためのルーティンや、声の大きさに意識を向けることで、自信を持ってプレゼンできます。
資料作りもポイントで、フォントや色使いの統一、明確なメッセージ性の表現が重要です。さらに、話し方にも注意を払います。声の抑揚や視覚的な情報を活用することで、聴衆の興味を引きます。
これらのポイントを実践することで、効果的なプレゼンテーションスキルを磨き、成功につなげることができます。