海外のお客さんに自社を知ってもらうために、みなさんはどのような活動を行っていますか?
以前は、展示会がリアルで開催され、企業同士が出展や参加を通じて繋がることが一般的でした。しかし、コロナ禍の影響でリアルでの開催が難しくなり、ウィズコロナの時代ではデジタルとリアルを融合したアプローチが求められています。
業界や顧客ターゲットによって使うツールは異なりますが、今回はデジタル(広義におけるデジタル)においての認知獲得方法に焦点を当ててご紹介します。
SNSで情報発信
現代において、FacebookやInstagram、そしてその他のSNSが最も強力な広告ツールであることは間違いありません。これらのSNSは基本的に無料で利用でき、過去の情報発信内容が全て履歴として残るため、発信すればするほどあなたの情報がアーカイブされ、ファンが自然とついてくるというメリットがあります。
もちろん、SNS上では消費財など売りやすい商品に限らず、生産財でも自社の取り組みを継続的に投稿することで、ザイオンス効果が期待できます。ザイオンス効果とは、特定の人物や物事に何度も繰り返し接触することで、好感度や評価が高まっていくという心理的傾向を表す言葉です。
つまり、頻繁にあなたの投稿を見ることで、相手の心の中に「この商品=あなたの会社」というイメージが形成され、ビジネスチャンスが広がります。名刺交換などの際には、自社のSNSをフォローしてもらうよう積極的に促しましょう。これにより、相手とのコミュニケーションを強化し、ビジネスの機会を広げることができます。
オンライン展示会
越境ECでは、AmazonのようなECモールに自社商品を掲載したり、Shopifyのような自社ECサイトを構築して商品を販売するパターンが一般的です。これは主にB to Cの領域であり、消費財が中心となります。
一方、B to Bの領域では、アリババのようなオンライン展示会が活用されます。たとえば、あなたの会社が生産財メーカーであれば、製品情報をオンライン展示会のサイト内に掲載することで、世界中のバイヤーやディストリビューターからの引き合いや問い合わせが期待できます。
現代社会では、海外へ出張せずに需要の有無をテストしたり、製品仕様や品質が海外市場と適合するかを把握することが可能です。そのため、時間を短縮するためにも、これらのツールの活用は推奨されます。
ウェブ広告
海外地域においてウェブ広告を活用することも有効です。例えば、Googleのリスティング広告などは、検索キーワードによって自社を効果的に表示させることができ、効率的に認知を獲得できます。
ただし、海外各国の広告においては、現地パートナー(広告代行)と協力して広告の訴求文やデザインを設計することが重要です。その国の文化や嗜好に合わせたアプローチが必要です。信頼できるパートナーに任せることで、失敗を防ぐことができます。
特にB to Bの場合、広告から会社のホームページなどに誘導し、動画を活用して製品やその利点を紹介することが効果的です。この動画はいわばデジタル営業マンの役割を果たし、現在の人材不足が顕著な日本のビジネス環境において、有効な手段となります。
まとめ
“海外市場での成功には、デジタルマーケティングの活用が不可欠です。GoogleやSNS広告を通じて効果的な認知を獲得し、現地パートナーと連携して地域の文化や嗜好に合った広告戦略を展開しましょう。さらに、B to Bの場合は動画を活用して製品の魅力を伝え、デジタル営業マンとしての役割を果たすことが重要です。
デジタルを巧みに活用することで、海外市場でのビジネス展開における可能性を最大限に引き出すことができます。