金子 浩二 
海外展開を考える企業にとって、人材の確保は重要な課題です。採用が容易な時代ではなく、採用難が広く認識されています。さらに、どのような人材が海外ビジネスに必要か、そのポイントを考えることも重要です。以下に、海外展開に必要なコミュニケーションスキルを3つ紹介します。これらのスキルセットは、成功裏に海外市場に参入し、成果を上げるために不可欠です。
ヒアリング力
国内でも海外でも営業にとって必要なのは、ヒアリング力です。基本的に、商売はお客様の悩みや課題を解決することになります。その解決策があなたの商品やサービスとなるのです。
お客様が現在どのような悩みを抱えているのか、どのような未来を望んでいるのか、これらを引き出すためには、優れたヒアリング力が必要です。お客様の悩みや課題を理解しなければ、自社商品やサービスを適切に説明することはできません。
提案力
ヒアリングを通じてお客様の悩みが明確になった後、次はこちらからの提案が重要です。自社の商品やサービスがお客様の悩みをどのように解決するかを提案する必要があります。この提案の際に意識すべき点は、お客様が自社商品を利用することで得られるメリットです。
例えば、ダイエット商品の場合、『無理せず健康的に』痩せることができる未来を手に入れることができるという具体的なメリットをお客様に提供します。その商品がもたらす未来へお客様を導くことが、提案のポイントです。その視点を念頭に置きながら提案を行ってください。
英語力
海外でのビジネス展開では、直接自身の言葉で伝えることが効果的です。しかし、「英語が苦手だ！」という方もいるでしょう。しかし心配いりません。商談の際には、説明用の英文原稿を用意すれば十分です。英語の流暢さよりも、自分の言葉で伝えることの重要性を忘れずに、まずは一歩を踏み出すことが肝要です。
相手からの質問には通訳や翻訳アプリの利用も役立ちます。海外ビジネスの展開は、1年で終わるものではありません。企業は国内市場の限界を感じ、将来的な成長を見据えて海外市場に目を向けています。
中国や韓国など、競合他社が多く存在する中で差別化が求められます。完璧である必要はありません。早めに行動を起こし、将来に備えましょう。
まとめ
海外でのビジネス展開を考える際、言語の壁や不安はよくあることです。しかし、英語が得意でなくても、ビジネスのやり取りを行うことは可能です。
重要なのは、自分の言葉で伝えることです。説明用の英文原稿を用意し、自信を持って臨みましょう。また、海外展開は長期的な取り組みです。早めに行動を起こし、一歩を踏み出すことが重要です。
競合が激しい海外市場で差別化するためには、自社の強みや付加価値を明確に伝えることが必要です。将来に向けての展望を持ちながら、着実に成長を目指しましょう。